プログラムレポート
プログラムレポート③アイデアの創発

7月29日(月)にSUIKO WORK CAMPにて、「アトツギベンチャーキャンプ」3回目のプログラムを実施しました!講師にはギルドワークスの市谷聡啓さんをお招きし、ワークショップを中心にアイデアの創発にチャレンジしました。

前回のプログラムで、家業の棚卸しをして見えてきた自社の強みをもとに、アトツギの仲間たちと一緒にアイデアを考えていきました。

※プログラムの内容に入る前に、「アトツギベンチャーキャンプ」と同時進行している特別プログラムの紹介がありました!レポートの後半に紹介コーナーがありますので、こちらもぜひご覧ください^^

【プログラム本編:アイデアの創発】
市谷さん:今日のゴールは、アイデアをつくることです。現状の事業で持っているリソースを軸にアイデアを広げていきたいと思います。アイデアを収束させていくのは次回やっていきたいと思います。今日用いるのは、「ブレインライティング」という手法です。他のアトツギたちの視点を借りて、アイデアを広げていくということをやっていきます。

市谷さん:前回の宿題は、「家業の棚卸しをした中から、重要な資源を5つピックアップしてリソースリストを作成する」というものでしたね。今回のプログラムでは、ご自身の中で5つのリソースリストを選択しておくということがとても大切です。ありとあらゆる枝葉(可能性)を選択肢として持ってしまうと、アイデアが広がり過ぎてしまいます。事前に重要なものを絞り込んでおく必要があります。

市谷さん:事業アイデアの発想法としては、大きく分けて4種類あります。目的と手段で整理すると、上図のようになります。ただし元となる手段はゼロから作るのではなくて、今ある手段の中から決めていくのが重要です。

市谷さん:左側は同じ目的(顧客)でありながら付加価値を新たに高めていく方向性で、右側は既存事業を新しい目的(顧客)に展開することで付加価値を高めていく考え方です。

市谷さん:事業のアイデアはこのどちらかの方向性に分けられると思います。右上は目的も手段も新しくする方向性ですが、これはかなりハードルが高い。今まで手がけていなかった目的・手段で、全く新しいことにチャレンジするアトツギは、今回のプログラムでは少ないのではないかと思います。

市谷さん:これから、具体例として当てはまるのではないかと考えられる事例を紹介していきたいと思います。この例は本当に調べただけで、実地調査をしたわけではないのでもし違っていたらすみません。

市谷さん:一つ目は、家業が葛餅を作っていらっしゃる「株式会社 船橋屋」さんの事例です。葛餅を製造する中で見つかった乳酸菌を活用して、健康サプリメントの製造に展開しています。これは既存の事業(手段)を使って、新たな価値を創造した事例と言えるでしょう。

市谷さん:二つ目は、銭湯を新たな形で利用して行ったフェスである「小杉湯フェス」の事例です。フェスとかダンスイベントをやるときに、今まであまり使われてこなかった銭湯を使うことで、若年層を中心に銭湯の新しい価値を提案していると言えるでしょう。

市谷さん:2つの事例からも分かるように、新たなアイデアはものすごく奇抜なアイデアの思いつきではなくて、二つの方向性から生まれていると言えます。
①「新たに解決できる課題、充足できる欲求は何か?」と考え、既存の手段を用いて、新たな目的(顧客)に展開していく方向性。
②「これまでの事業価値をより効率的に提供できる、広げられるか?」と考えて、既存の目的で、新しい手段を用いていく方向性。

市谷さん:このどちらかが含まれていないと、事業アイデアとしては難しいかもしれません。

市谷さん:今日は上のシートを使って、ワークを行なっていこうと思います。まずは、線の上部分を、皆さんで埋めてみてください。「名前・事業内容・前回棚卸ししたリソースリスト・事業アイデア」を埋めた後、線の下部分をアトツギの仲間たちの視点を借りてアイデアを発想していきます。

市谷さん:それではワークに入ります!

市谷さん:事業内容は、出来るだけ具体的に書いてください!より他の方が見たときに、事業内容を理解して、アイデアを考えやすいよう書いていきましょう。

市谷さん:さっき書いたワークシートの線より下部分に、どんどん(アトツギの仲間たちの力で)アイデアを重ねていきます。本人が書いたアイデアに近い必要はなくて、アトツギの仲間たちの視点や強みを生かしてアイデアを出して行きましょう!5人1チームを組めば、4人×3アイデアの計12個の新しいアイデアをもらうことが出来るワークになっています。

アトツギ3人に銀行員やサポーターズが加わり4~7人程のチームを作りました。みんなでワークに取り組んでいきます!

本当にみなさん真剣な様子で、自分たちの事業を考える時のようにアイデアを出し合いました!

アイデアを出し合い意見交換をする中で、
◎「普段からアイデアを出すことを考えているから、他業種のアイデアも考えることが出来る」
◎「業界を知らないからこそ、多少分からなくてもアイデアを出すことが出来る」
◎「みんなでアイデアを出し合うというのが新鮮で、面白い」
など、普段なかなか他の人と一緒にアイデアを出し合う機会がないからこそ、より刺激的な場になっているように感じました^^

市谷さん:アイデアの拡散が終わったところで、これからアイデアの絞り込みに入っていきます!みなさん10個〜12個ぐらい、アイデアがありますね。

市谷さん:今回の狙いは、自分のこれまでの経験だけで考えると既存の事業の枠組みだけで考えてしまうことがよくありますが、他の人の考え方や経験を借りることで、枠組みからはみ出たアイデアも引っ張り出すことです。それによって、アイデアの質は色々あるけれど、量としては多く出てきたのではないかと思います。

市谷さん:これから、30分程でアイデアの絞り込みをしていきましょう。皆さんがアイデアを出したワークシートをそのまま使い、シートに出たアイデアに一人あたり2票を投票していきます。シートを一回りさせることで何が出てくるかというと、みんなの意見が出てきます。それらの意見も参考にしながら、自分の事業アイデアを考えていきましょう。

シート1枚あたり、5分程の時間をとって真剣にそれぞれのアイデアを評価していきます!

◎「この業界だと、こういう人たちがいるからこう考えたほうが良いんじゃないか?」
◎「自分たちの業界だと、こう考えるからアイデアをこうしたらよくなるんじゃないか?」
業界の違うメンバーで話し合うからこそ、出てくるアイデアも新鮮な視点が多いように感じました!
◎「このアイデアについて、自分はこう思うけれど、どう思いますか?」
違う経験やノウハウを持っているからこそ、もらえるアドバイスもある。アイデアを広げる際にも、絞り込む際にも他業種からの視点というのが役に立っているように感じました。

市谷さん:「なんか思いもよらぬアイデアが出てきた!」ということや、「意外と自分で出したアイデアに票が入らない」ということもありますよね。皆さんからのフィードバックを大切にして、事業アイデアをより深めていきましょう!

市谷さん:次回の課題は、新規事業で仮設キャンパスを作ることです。仮設キャンパスをもとに検証計画を作っていきましょう!引き続きよろしくお願いします!

最初は、お互いの家業を理解するところから始まり、時間が経つにつれてアドバイスが出たり、アイデアが出たり会話が盛り上がっているように感じました!
これから第4回・第5回のプログラムに進んでいくにつれて、よりアトツギ同士の意見交換による相乗効果が生まれてきそうです。次回以降もお楽しみに!^^

続いて、特別プログラムのご案内です!!

【特別プログラムの紹介】
第一弾!サマーキャンプ「対話・マインドフルネス・自然~感情的知性を磨く~」
日時:8月17日〜8月18日
場所:岡山県新庄村 田浪キャンプ場
参考URL:https://m.facebook.com/events/570686000094576?ti=icl
コメント:対話学(ダイアローグ)の第一人者である中村様をゲストに迎え、岡山県の新庄村のキャンプ場で合宿をします。日常から離れて、自分と向き合う時間になると思うので、関心ある方はぜひチェックしてみてください!

第2弾!「チームの創り方〜フラットな組織づくりとモチベーション向上〜」
日時:8月28日(水)18時半〜20時半
場所:倉吉市「SUIKO WORK CAMP」
参考URL:https://www.facebook.com/events/2275921232456765/?ti=icl
コメント:Reptile Inc.の丸尾社長にお越し頂き、人材採用・新規事業・メディア開発・ウェブ戦略についてお話をお聞きします!フラットな組織をいかにして作るか?津山で実践されている取り組みは必見です!

第三弾!「ベンチャー型事業承継 特別講演会」
日時:10月30日(水)19時〜
場所:とりぎん文化会館
参考URL:制作中
コメント:ベンチャー型事業承継の第一人者である忽那先生の特別講演会です。ベンチャー型事業承継について、アカデミックな視点からも学びたい、考えてみたいという方におススメです。鳥取でこんなお話を聞けるのは、とてもワクワクしますね!

第4弾!「連合企画イベント~岡山・津山・鳥取~」
日時:11月2日、11月3日
場所:岡山市&津山市
参考URL:制作中
コメント:今までほとんど無かった「岡山・津山・鳥取」を繋ぐイベントを開催します!岡山のスタートアップイベント「STARTUPKINGDM」と、津山の「Homing」と、「アトツギベンチャーキャンプ」がコラボレーション。アトツギからも1・2名が話に行く予定です!スペシャルゲストに勝屋様をお呼びする予定で、とても熱いイベントになること間違いなしです!

第5弾!「アトツギ&複業人材」プロジェクト&イベント
日時:イベントは10月予定
場所:未定
参考URL:制作中
コメント:例えば、「大企業の中で管理系をやっている人」×「後継の会社で困っている会社」のように複業の可能性は今後広がっていく可能性大です。月から金は都市部で働くけど、土曜日や日曜日の時間があるタイミングで、自分の実力を生かして社外で力を発揮したいなど。複業の可能性に着目している方・企業さんはぜひ、お問い合わせください〜!

【ゲスト紹介!〜山口と智頭からプログラムを見学に来て頂きました〜】
漬物工房 アトツギ 中野百合子さん

中野さん:皆さんの力を借りながら学んでいきたいと思っています!
山口県の錦帯橋の近くで漬物屋さんをしています!よろしくお願いします〜!

株式会社ルリエ 代表取締役 松本 章太さん

松本さん:智頭町の森を使って、人材研修をしています。元々は大阪で起業したけど、最近智頭に完全に移住してきました。今月から新しくスタートしたのが「さとのば大学」という取り組み(https://satonova.org/)です。キャンパスのない大学で、鳥取の近くでは西粟倉村・海士町をフィールドにして始まっています。さとのば大学に参加すると3ヶ月間がっつり地域に移住をしてもらいます。「さとのば大学×アトツギベンチャーキャンプ」の企画を掛け合わせていけたら良いのではないかと考えて、今回参加させて頂きました!

プロジェクトに興味を持って頂ける方も、県内外で徐々に増えてきているのが嬉しいです!特別プログラムに興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひご参加ください〜!!

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Writer:岩田直樹
岐阜県瑞穂市出身。公立鳥取環境大学院修士2年、マーケティング専攻
大学1年生の時に「起業部」を立ち上げ、鳥取の中心市街地でイベント企画や地元企業と連携した商品開発をしていたところ、鳥取市用瀬町の住人から声をかけてもらい、3年前から「もちがせ週末住人」と名乗り活動を始める。町のありのままの暮らしに、「週末」だけでも「住人」として関わらせてもらう中で、自分たちの同世代にとって大きな気付きがあると感じ、2017年1月に「体験と民泊 もちがせ週末住人の家」を、2017年10月に「体験と民泊 暮らしの旅人」をオープン。地域と同世代を繋ぐ拠点として、様々な挑戦をプロデュースしている。「若者×地域の可能性」をテーマに、若者×地元住人の団体「もちがせコミュニティまちづくり」の立ち上げや、日本財団×鳥取県が主催する「高校生旅行社」の運営、総務省が主催して行なっている「ふるさとワーキングホリデー」の受け入れなどを行う。

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