イベントレポート
イベントレポート②「チームの創り方」

8月28日(水)18時30分〜21時30分@SUIKOWORKCAMPにて、津山からレプタイル株式会社 代表取締役の丸尾氏をお呼びして、アトツギベンチャーキャンプとの連携イベント「チームの創り方」についてのお話をお聞きしました。人材の活用や育成といった組織に共通した課題・可能性について、フラットな組織づくりとチームワークというキーワードで実践的なお話をお聞きしました。丸尾さん:日頃経験していることを皆さんと共有出来たらと思います!まず自分の経歴をお伝えすると、出身は岡山県の鏡野町で、高校卒業後に東京の大学に進学しました。ビジョンとか目標とか、すごく良いことを言うなと手に取ったのが「タリーズコーヒー」のお店の経営手法や想いについて書かれている本で。アルバイトになるところからタリーズコーヒーで働き始めました。東京に行くと方言が気になっていたけれど、丁寧語だと関係なくて。人と話すのが楽しいなと思える最初のきっかけがアルバイトの経験でした。

丸尾さん:アルバイトを経てタリーズに入社して一番驚いたのが、「5年後に会社を辞めてください」と言われたこと。その言葉には、現状が漠然と続くと考えず、お客さんがいなくなった時を想定する必要があるという意図が込められていました。東京で働き始めて10年が経過した後、津山に移住。システム業界のエンジニア→営業〈法人向けの新規開拓営業マン〉を経て、レプタイル株式会社を起業しました。丸尾さん:写真に写っているレプ太とモモちゃん、変化に対応する、ダーウィンの進化論が好きで。すごく強いわけでもないけど、草を食べて100年以上生きる。こういう会社を地域にたくさん作っていきたいという思いで「レプタイル」という会社名にしました。亀はたくさん食べるので、それ以上に稼がないといけないです(笑)丸尾さん:↑の写真は、本社がある津山市で、10万人くらいの地域です。ここで約20名の社員たち(Uターン、Iターン、イラストレイター、プログラマーなどなど個性豊かなメンバーたち)と働いています。

丸尾さん:最初に地域の企業経営者や都市部で働く同期たちにヒアリングをしていて気づいたのが、「良い人材がいない」「地元では仕事がない」と経営者と働き手の感じ方がすれ違っていたことです。3年間で約600人の社長さんとお会いしたり、繰り返し会える関係性を作り、悩みを聞かせてもらう中で、解決するアプローチを考え、以前の仕事の経験も活かして提案型の営業を行っていきました。

丸尾さん:田舎だから良い人材がいないというが…果たして本当なのか?同級生たちは「津山仕事ないじゃん!今転職しようとしてるんだよね」と言っているが、年間200人くらいの社長さんとお話しする中でなんか悔しいなと思ってきて。なぜかとよくよく聞いたら、「地元の企業が何をやっているか分からない」という情報の伝え方の部分に問題があるんじゃないかと気付きました。

丸尾さん:「自分が働くところじゃない感」や「光るモノはあるが、BtoBビジネスのため、働き手に魅力が見えてこない感じ」Web・デザイン・動画。これを軸にしながらも、新しい事業を1つ以上立ち上げていきました。そこからクラウドファンディングFAAVOの岡山拠点の立ち上げや、求人メディア『いーなかえーる』の立ち上げ。『アートインク津山』
プログラミングスクール『TTT』ビジネスプランコンテスト『Homing』の立ち上げと、新たな事業の立ち上げを続々と行っています。丸尾さん:最近は採用に動画を使ったり、特徴的なものとしては、『食べる採用』の提案。
MARUIさんという岡山に本社がある売上規模約500億円の企業さんも、経営の根幹には人材採用があって、システムエンジニア、企画、マーケティング、経営参画意識が高い人材、経営幹部の人材を求めていました。

でも、大手企業などと競合になるとなかなか面白い人材がなかなか取れない。その状況の中で、採用希望者と社長がサシ(1対1)で食べる『サシ食べ』。その人と社長が面白かったら内定が出る採用プロセスを提案しました。丸尾さん:そういう取り組みを通じて増やしていきたいのが『かえーる人』。地域の面白い人=地域を変える人だと思っていて、地域に変化を起こす人を増やしていきたいと思っています。カエル人=尊敬すべきバカモノ。実際にお会いして話すと本当にワクワクします。

丸尾さん:今力をいれている『Homing』でも、地域のチャレンジをもっと応援していきたいと思っていて、20名の卒業生を輩出しました。僕たちみたいに新しい雇用を作る人を増やしていきたいです。あと、会社の中にコラボ部という事業部を置いていて、そこにはアトツギベンチャーキャンプの安川さんやサイボウズの松森さんに入ってもらって新たな風を会社に吹き込んでもらっています。そしてカメもいてネコもいて、動物もたくさん出勤している。Business Evolved(ビジネスを進化させる)、楽しもう、挑戦しよう、尊敬しようという考え方を大切にしています。

☆チームのこと☆
丸尾さん:これから、本題のチームのことについてお伝えしていきます。レプタイルはローカルにある7年目の会社。平均年齢は29歳、色々なプロ(デザイナー、エンジニア、映像クリエイターなど)がいて、みんなだいぶ仲良し。イジワルが嫌い、みんな優しい、でも活躍したいプライドがある社風だと思っています。

丸尾さん:そんなレプタイルですが、年々売上は1.5倍で成長、来年2億円に達する見込みです。ここで皆さんに質問です!なぜ「チームは必要だと思いますか?」丸尾さん:それは個性を生かし合うためだと思っています。組織とは、人が個としての生身の人間の限界を乗り越える手段であり(byドラッカー)、『法人』とはゴーイングコンサーン(継続的な会社として)企業というものに人格を持たせて、継続することを目的にしています。

丸尾さん:一番わかりやすいと思う池田直行さんのNote記事「なぜあなたの会社の社長は、朝令暮改が多いのか?」を読んでもらうのがおススメです。経営者の眼。部長の眼。リーダーの眼。人(現場)の眼。それぞれの目線があり、見ている視点が大きく違う。丸尾さん:個々の視座の違いによる葛藤に対処・調整すること。そもそもそれに対処することが組織づくりにおいて最も重要だと思っています。組織ごとの連携の形は例えば、柔道団体戦・サッカー型・駅伝型・野球型のように大きく分けても4タイプ、異なるタイプがありますが、軸は環境の変化度合いと人材の連携度合いで分けられると思います。レプタイルは人が辞めたりもしますが、人が入れ替わらないといけないと考えています。人が入ると事業が変わる。新たな事業が生まれ続けている背景には、新たな人が入り、その人の個性が生かされた事業を作っている理由があります。

丸尾さん:会社案内の時に自社の説明が出来る社員はどれくらいいますか?おそらく意外といないと思います。「どんな会社なん?」「色々やっている会社です」では不十分で、社員一人一人が自分たちの会社をプレゼン出来る状態を目指しています。レプタイルに入ると、レプじゃんもらえる、レプTもらえる、イラストももらえる、レプタイル式SHAINE旅行もある。そしてそのSHINE(社員)旅行もただ楽しむだけではなく、それが動画になり、ブログになり、通信になり、働き方を提案するコンテンツにもなっている。そんな状態を目指しています。

じゃあ、レプタイルは何型組織?丸尾さん:一言で言うと、「文化祭の実行委員会」型組織だと思います。当事者意識が地域を元気にする。視座が高い人もそうだけど、会社が好きな人はありがたい。何をやるかより『誰とやるか?』を大切にしているから、新しい人が入ったら、新しい事業が立ち上がる文化になっています。地域には面白い会社がたくさん必要だと思います。

丸尾社長からのプレゼンに、たくさんの質問やフィードバックが飛び交いました。「社員のモチベーションをどう高めると良いか?」「丸尾さんが思う社長のあり方とは?」「社員旅行はどういう募集をかけるのが良いか?」「会社の風土づくりは、まず何から始めるのが良いか?」などなど、一つ一つの質問に丁寧に答えて頂きました!お話を聞いた後はグループに分かれて感想の共有を行い、懇親会へ!どの組織でも共通して必要になる「チームづくり」のコツとして「メンバー個々の違いを理解して、個性を活かしていく」考え方が重要になると思います!

次回のレポートは、「アトツギ×複業人材セミナー」についてです!お楽しみに^^

Writer:岩田直樹
岐阜県瑞穂市出身。公立鳥取環境大学院修士2年、マーケティング専攻
大学1年生の時に「起業部」を立ち上げ、鳥取の中心市街地でイベント企画や地元企業と連携した商品開発をしていたところ、鳥取市用瀬町の住人から声をかけてもらい、3年前から「もちがせ週末住人」と名乗り活動を始める。町のありのままの暮らしに、「週末」だけでも「住人」として関わらせてもらう中で、自分たちの同世代にとって大きな気付きがあると感じ、2017年1月に「体験と民泊 もちがせ週末住人の家」を、2017年10月に「体験と民泊 暮らしの旅人」をオープン。地域と同世代を繋ぐ拠点として、様々な挑戦をプロデュースしている。「若者×地域の可能性」をテーマに、若者×地元住人の団体「もちがせコミュニティまちづくり」の立ち上げや、日本財団×鳥取県が主催する「高校生旅行社」の運営、総務省が主催して行なっている「ふるさとワーキングホリデー」の受け入れなどを行う。

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